対立する2つの意見
メディアや報道を見ていると、日本の感染者数が韓国やイタリアと比べて少ないのはPCR検査を積極的にやってないからで感染の広がりを防ぐにはもっと検査すべき。と言う意見と、むやみにPCR検査をすると軽症の感染者が一斉に病院に押しかけ医療崩壊に繋がるので慎重になるべきだ。と言う正反対の意見を聞く。
その中で、相手の考え方をめぐり、攻撃的な意見も見かけるようになっているので、自分なりに考察してみる事にした。
PCR検査推進派の考え方は
PCR検査推進派の意見は簡単に言えばこんな感じ。
極論ではあるが感染している人を見つけて隔離してしまえば、新たな感染者は発生しない。
検査をしていない為に、軽症の感染者や無症状の感染者が健常者と接触する事を制限出来ずに新たな感染者を発生させてしまっている。
現状のままでは感染者をねずみ算式に増やす事になり、オーバーシュート(爆発的な感染者増)になりかねない。
新たな感染者を無くす事が、医療現場を守る事にも繋がる。
PCR検査慎重派の考え方は
一方、PCR検査慎重派の意見はこんな感じ。
むやみやたらに検査をして、軽症の感染者まで病院に押しかけたらたちまちキャパオーバーで医療崩壊にも繋がりかねない。さらに医療現場での二次感染の恐れもある。
現状のPCR検査の精度にも疑問がある。
両者の意見を聞いて感じるのは・・・
両者の意見を聞いて感じたのは、どちらも医療崩壊を防ぎたいという思いが大きいという事。
目指す目的は同じ。
手段が違うだけ。
だったら争わなくても良いし、相手を批判するのは違うのかな。と。
この議論だけではなく、今回のコロナウイルスの件ではどっちの説が正しいとかはどうでも良い。
相手の説を論破したからって感染が収まるわけじゃない。
相手は経済とか人権とか人間が作り出した文化や生活を無視して攻めてくるウイルス。
こっちの都合なんか考えてくれるわけもない。
大げさかもしれないけれども、人類対ウイルスの戦い。
誰も抗体を持っていないウイルス。
このまま感染が広がっていけば自分も感染するかもしれない。
自分の周りの人が命を落とすかもしれない。
長引けば長引く程、経済的も大きな影響を受ける事は免れない。
仕事を失う人も増える。
若者は軽症で済むとは言うけれども、就職の内定取り消しや今後の就職難等、間接的な影響を多く受ける事になる。
どの世代にとっても他人事じゃない。
海外の状況を見ると楽観視は到底出来ない。
今、世界で起こってる事は紛れもない現実だから。
感染を防ぐ事は難しいかもしれないけれども、他者を感染させない行動はそう難しい事ではない。
不要不急。この言葉の意味を考えて。
もう自分は感染者なのかもしれない。
人と相対するときには飛沫を飛ばさないようにマスクなどを必ずする。
手洗いをこまめにする。
一日も早く、平穏な日常を取り戻したいから。